女性ならいくつになっても若々しく上向きでハリのあるバストでいたいと願いますよね。でも、年を重ねるごとに感じる自分の胸の変化…
何故バストの形や大きさは、加齢と共に変化していくのでしょうか?
今回はブラデリスの育乳を進めていく上で鍵を握る「クーパー靭帯」について詳しく解説します!
一度伸びたら戻らない!? クーパー靭帯の謎
クーパー靭帯の場所と形状
女性の胸を綺麗な丸い形に保つのに重要な役割を担っているクーパー靭帯は、コラーゲンを主成分とした硬い結合組織です。
では、乳房全体を支えている結合組織を見ていきましょう。
乳房は胸部の皮下にある皮下筋膜の浅葉と深葉の間にあります。クーパー靭帯はその両者をつなぎ、乳腺組織や脂肪組織が脇に流れないようにしています。
乳房は大胸筋という土台の上に乗っていますが、この大胸筋と乳房はぴったりと密着しているわけではなく、後ろに乳房後隙という柔らかい結合組織がある空間が存在します。
ちなみに、房以外の場所、例えばお腹や背中にも、この”皮下筋膜の浅葉と深葉の間”には脂肪があります。浅葉と深葉をつなぐ結合組織のネットワークが存在してその間に皮下脂肪が入るところとなります。
クーパー靭帯は、体の皮下のどこにでもある結合組織が、乳腺を容れるために特殊な形に変化したものなのです。一本一本が独立して存在するのではなく、網状に乳房の隙間を埋めるように存在しています。
この膜状の靭帯により乳腺組織や脂肪組織は支えられ、乳房の丸みを作ることができるんですね。
伸びたクーパー靭帯はまた縮むの?
靭帯は筋と違って伸び縮みするものではなく、ある一定の距離を同じ長さに結ぶ構造です。しかし、クーパー靭帯は無理やり伸ばされるような時期があります。
それは、バストが大きくなる”思春期”と”授乳期”。この時期は、乳腺の細胞や水分が増え、乳房の内容量が増えるので、クーパー靭帯もその大きさに比例して引き伸ばされるのです。
では、逆にバストが小さくなったらどうなるのでしょう? 伸びたとき同様、乳房の内容量に応じてクーパー靭帯は縮むのでしょうか?
残念ながら…縮みません。
クーパー靭帯はコラーゲンが主成分なので、悲しいかな、一度伸びたり切れたりしたら、元の長さに縮んだり、元の状態に復元することはできないのです。
クーパー靭帯が伸びてしまう最大の原因とは?
加齢と共に伸びるクーパー靭帯
もうひとつ、乳房の成長以外にクーパー靭帯が伸びる原因があります。
それは、加齢変化によるもの。二の腕やお腹が弛むように、体全体の”結合組織”が加齢で緩むのは仕方のないことです。
クーパー靭帯も結合組織のひとつなので、加齢と共に伸びて損傷を受けます。つまり、バストの内容量は変わらないのに、クーパー靭帯が伸びてしまうことが、バストの”下垂”の一因。
また、乳房後隙を埋めている結合組織が緩めば、乳房全体が下垂することにもなります。
クーパー靭帯を伸ばさないためにはまず生活習慣の改善から
クーパー靭帯や周辺の結合組織が、加齢によって伸びてしまうことを食い止める術は今のところありません。
体の組織は血流によって酸素や栄養を与えられ、老廃物を取り除かれます。きつすぎるブラジャーを着けない、お風呂にゆっくり入る、ストレスを溜めないなど、血流を良くするための一般的な生活習慣も、バストに血管が多くあることを考えれば有効でしょう。
まとめ
美しいバストを保つためには、クーパー靭帯がどれだけ重要であるかがわかりましたか?
(できることならクーパー靭帯を鍛えたい!)と思ってしまいますが、それは叶わぬ願い。
ならば少しでもエイジングの速度が落ちるよう努力をしたいですね。クーパー様の損傷を少しでも軽減させるために。